【我が家のNURO光】回線品質測定結果 -2023年5月-

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HAL

NURO光の回線速度や品質って実際どうなんだろう?
我が家で測定してみたよ。

回線速度を測定するサイトは「回線速度」、「speedtest」等のキーワードで検索すればたくさん出てきます。どれも無料・手軽に回線速度の測定が可能です。

上記のような画面はSNS上でも頻繁に拡散されています。良い結果であれば『爆速』、悪い結果であればゴミ回線扱いされることもあります。しかしこの測定結果はある問題を抱えています。それは『ある一瞬の測定結果に過ぎない』という点です。

例えば、

  • 普段は100Mbpsも出てない
    • 偶然700Mbps出た瞬間の画像で爆速回線扱いする
  • 普段は安定して500Mbps以上出ている
    • →偶然パケロスが発生した時の画像で悪評を広める

といったこともやろうと思えば可能です。

もちろん全員が悪意を持って拡散している訳ではなく、ある程度実態に即した情報もあります。しかし契約を検討中の方が本当に知りたいのは『長期的に安定しているか』という点です。

そこで我が家のNURO光回線を使って長期的に回線品質を測定しました。あくまで1世帯分の測定結果ですがNURO光検討の参考になれば幸いです。この記事では2023年5月の測定結果を紹介します。

目次

測定条件

測定条件は下記の通りです。

測定条件
  • 測定マシン
    • デバイス:NucBox7S
    • OS:Windows11
    • 接続方法:有線LAN(ONUに直接接続)
  • 測定方法
    • 測定ツール:SPEEDTEST CLI
    • 測定頻度:1時間に1回(毎時00分)
  • 測定場所
    • 東京23区内(マンションプラン)
  • 測定項目
    • ダウンロード速度
    • アップロード速度
    • レイテンシ
    • ジッタ
    • パケットロス

ダウンロード速度

ダウンロード速度とは

ダウンロード速度インターネット→自宅方向の通信速度です。例えばYahooの閲覧やYouTubeの視聴など基本的にインターネットの利用はダウンロードが多いです。故に回線の最重要評価指標になります。

NURO光のダウンロード速度は最大2Gbpsですが、我が家のONUの有線LANポートは1Gbpsであるため測定結果も最大1Gbpsとなります。

一般的にダウンロードの通信速度は利用用途に応じて下記速度が必要と言われています。ヘビーな用途でなければ数十Mbpsで十分というケースがほとんどです。

サービスと通信速度目安(ダウンロード)
サービス必要な速度
SNSメッセージ~1Mbps
WEBサイト閲覧~10Mbps
オンラインゲーム30Mbps〜100Mbps
YouTube(4K)20Mbps
YouTube(1080p)5Mbps
YouTube(720p)2.5Mbps
YouTube(480p)1.1Mbps

測定結果

202305_ダウンロード速度
項目ダウンロード速度[Mbps]
最大値906
最小値56
平均値350
中央値336

測定結果を見ると中央値が336Mbpsとなりました。

いわゆる“普通の使い方”であれば快適な速度と言えます。実際、在宅勤務、Youtube/Amazon Prime Video等の動画サービスを日常的に利用していますが、遅延を感じたことはありません。

一方、最も結果が悪い部分を切り取ると56Mbpsと、100Mbpsを下回るタイミングもありました。重いオンラインゲームの場合、やや物足りないかもしれません。

今月は30回100Mbpsを下回りました。それでも80~90Mbps程度はあり利用上は問題ありませんが、4月と比べると全体的に速度は低下しブレも大きい結果でした。光回線の仕組み上、『ある月は不安定・別の月は安定』なんてことは普通にあり、それを体現していると言えます。

202304_ダウンロード速度
参考:4月のダウンロード速度
くろちゃん

これもベストエフォート(速度を保証している訳ではない)ってやつね

アップロード速度

アップロード速度とは

アップロード速度自宅→インターネット方向の通信速度です。一昔前は『インターネット=ダウンロード方向の利用』でしたが、最近はYouTube等への動画投稿、在宅勤務の増加等に伴いアップロード通信の需要も高まっています

アップロード速度は一般的に10Mbps以上が望ましいと言われています。メールの送信・SNSへの写真投稿等の一般的な用途であれば数Mbpsレベルでもストレスなく利用可能です。

測定結果

202305_アップロード速度
項目アップロード速度[Mbps]
最大値799
最小値26
平均値515
中央値497

測定結果を見ると中央値が497Mbpsとなりました。ダウンロードは336Mbpsだったので100Mbps以上高速です。回線のカタログスペックとしてはダウンロードの方が速いですが実際に流れている通信量も多く、アップロード方向の方が回線に余裕があるのかもしれません。

また、一番悪い時の結果は26Mbps(ダウンロードの最小は56Mbps)でした。数値自体は芳しくありませんが、100Mbpsを切ったのはこの1回のみです。因みに200Mbps以下で見ても19回ですのでこちらも利用上は問題ない範囲です。ただしダウンロード速度と同様、4月の方が全体的に高速・安定している傾向はありました。

202304_アップロード速度
参考:4月のアップロード速度
HAL

アップロードの方が通信量は少ないから、ダウンロード速度よりも安定はしやすいね。

レイテンシ

レイテンシとは

レイテンシとは何かしらの要求から応答が返ってくるまでの時間のことです。例えば

  • Yahooのページのクリックから応答までの時間
  • オンラインゲーム上のアクションが反映されるまでの時間

等が該当します。

  • 通信速度=1秒間に送受信できるデータ量
  • レイテンシ=応答までの時間

であり全くの別ものです。特にオンラインアクションゲームのようなリアルタイム性が重視される用途ではレイテンシは重要な指標です。

レイテンシの値は小さい程良いですが、一般的には50ms未満が基準とされています(オンラインゲームでは10ms未満が理想という意見もある)。少なくても数百msレベルであればかなり遅く、用途によってはストレスを感じます。

測定結果

202305_レイテンシ
項目レイテンシ[ms]
最大値34.01
最小値2.99
平均値4.84
中央値3.81

測定結果の中央値は3.81msでした。概ね4ms以内には応答が返ってくるという結果であり良好です。

グラフを見ると大体は10ms未満のレンジに収まっている一方、30ms以上の遅延を検出しているタイミングもあります。前述の通り一般的な使い方においては50ms未満であれば問題ないので、そこまで警戒する値ではないです。

レイテンシに関しても4月の方が遅延発生の頻度は低い傾向でした。通信速度と同様の傾向であり、いずれにしても『ベストエフォート回線の品質ブレの範疇』と言って差し支えないレベルです。

202304_レイテンシ
参考:4月のレイテンシ
くろちゃん

4msって4秒の1/1000よね?冷静に考えたら凄く短い時間ね…
少なくても私の反射神経よりも優れてるわね(・ω・)

ジッタ

ジッタとは

ジッタとはレイテンシのゆらぎのことです。
ジッタが大きい=レイテンシが大きかったり小さかったりブレる=不安定と言う意味です。

本来、データは一定間隔で送られて来て欲しいものです。受信側は一定間隔で来たデータを処理し画像やテキスト、音声等の人間が分かる形に復元しています。しかし、ジッタが大きいと受信側でデータの整合性が取れない等不都合が生じます。

■例

  • 送信側:A→B→Cの順番で送信
  • ジッタが小さい場合
    • 受信側:A→B→Cの順番で受信(正常)
  • ジッタが大きい場合
    • 受信側:B→A→Cの順番で受信(エラー)

レイテンシ同様、ジッタ値も小さい程良いです。目安としては5ms以下が基準です。理想を言えば1ms以下程で、この水準を維持できれば安定した(変動が少ない)回線と言えます。

測定結果

202305_ジッタ
項目ジッタ[ms]
最大値5.24
最小値0.03
平均値0.33
中央値0.19

測定結果の中央値は0.19msでした。最大に跳ねたタイミングは5.24msと5ms超えを計測するタイミングはありましたが、単発なので特段問題視するレベルではないでしょう。ジッタに関しては4月と比較してもほぼ同様の結果or多少5月の方が悪いかな?レベルの違いとなっています。

202304_ジッタ
参考:4月のジッタ
HAL

最近はインターネットも色々な用途で使われるし、場合によっては速度より安定性の方が重要だね。安定させるのも中々難しいけど(^_^;)

パケットロス

パケットロスとは

パケットロスはそのままですがパケットがロストしているかどうかの指標です。通信の仕組み上、一定時間内に宛先に到達できなかったパケットは必ず破棄されます(いつまでも残ると他の正常な通信の妨げになるため)。到達できない理由は

  • 宛先が見つからず転送不能になる
  • 無限ループしてしまう
  • 通信機器の処理能力を超えてしまう

等様々です。

回線品質が劣悪で頻繁にパケットロスが発生すると、何度も再送が発生し通信速度の低下を招きます(最悪は通信できません)。パケットロスは基本的に0%であるべきです。多くても1%を超えるようであれば何かしら起きていると考えた方が良いでしょう。

測定結果

202305_パケットロス
項目パケットロス[%]
最大値3.32
最小値0.00
平均値0.02
中央値0.00

測定結果の中央値は0.00%、一番悪い時は3.32%でした。
※厳密には中央値は0ではないですが、表示桁数の都合上0になっています。

パケロスは基本的に0%が望ましいですが3%超えが1回、1%超えが1回発生しています。1%未満のパケロスも複数回カウントしており、この点は今後悪化しないか要チェックです。とは言え現時点では品質低下を体感する場面もなく、一時的なパケロスに落ち着きそうですが少なくても4月よりは悪い結果だったことは確かです。

202304_パケットロス
参考:4月のパケットロス
くろちゃん

パケットロスはノーミス(0%)が当たり前ってことね

総合評価

まとめると今月の回線品質は下記の通り良好でした。

回線品質の測定結果
  • ダウンロード速度:336Mbps(100Mbps以上※オンラインゲーム)
  • アップロード速度:497Mbps(10Mbps以上)
  • レイテンシ:3.81ms(50ms以下)
  • ジッタ:0.19ms(5ms以下)
  • パケットロス:0.00%(0%)

※全て中央値
※()内は目安の値

上記の測定は翌月以降も継続していきます。

一方、上記はあくまでもある1回線の結果です。条件が異なれば結果も変わります。具体的には下記の条件次第で実際の体感速度は大きく異なります。

  • エリア
  • プラン(通常プラン or マンションプラン)
  • 周辺世帯の利用状況
  • 接続方式(有線or無線)
  • 端末スペック
  • アクセス先

本来は大量のサンプルを取得し統計的に回線品質を評価すべきであり、その中の一例でしかないことも認識しておきましょう。

NURO光は超高速の光回線

NURO光は他社ではほとんど採用されていないG-PONという仕組みを使った高速回線です。そのため、一般的な光回線は大抵1Gbpsなのに対し、NURO光は2倍の2Gbpsの速度を誇ります。

追加料金は不要で、いわゆる『普通のプラン』で2Gbpsであり速度的にも料金的にも大きなアドバンテージがあります。

また、通常の2Gbpsプランに+500円するだけで10Gbpsプランに変更可能です。一般ユーザーにとってもヘビーユーザーにとっても魅力的な光回線であり、

  • 高画質な動画視聴
  • オンラインゲーム
  • 在宅勤務(大容量ファイルの送受信)

等々あらゆるシーンで快適な通信速度を提供します。

新規契約を検討中の人も今の回線に不満がある人もNURO光は候補の1つになる回線です。もちろん良い面も悪い面もあり十分理解した上で検討しましょう。詳しくは下記の記事をチェックです。

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この記事を書いた人

HALのアバター HAL ネットワークエンジニア・NURO専門家

・実務経験10年以上のネットワークエンジニア
・6,000人規模のネットワークの構築実績有り
・みんなが納得して光回線を選べるように仕組みやお得情報を発信中
・自宅の回線はNURO光
・モットーは120%一球入魂
・まだまだ伝えたいことはたくさんある!

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