【我が家のNURO光】回線品質をガチで測定してみた -2024年11月-

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HAL

NURO光の回線速度や品質って実際どうなんだろう?
我が家で測定してみたよ。

回線速度を測定するサイトは「回線速度」、「speedtest」等のキーワードで検索すればたくさん出てきます。どれも無料・手軽に回線速度の測定が可能です。

上記のような画面はSNS上でも頻繁に拡散されています。良い結果であれば『爆速』、悪い結果であればゴミ回線扱いされることもあります。しかしこの測定結果はある問題を抱えています。それは『ある一瞬の測定結果に過ぎない』という点です。

例えば、

  • 普段は100Mbpsも出てない
    • 偶然700Mbps出た瞬間の画像で爆速回線扱いする
  • 普段は安定して500Mbps以上出ている
    • →偶然パケロスが発生した時の画像で悪評を広める

といったこともやろうと思えば可能です。

もちろん全員が悪意を持って拡散している訳ではなく、ある程度実態に即した情報もあります。しかし契約を検討中の方が本当に知りたいのは『長期的に安定しているか』という点です。

そこで我が家のNURO光回線を使って長期的に回線品質を測定しました。あくまで1世帯分の測定結果ですがNURO光検討の参考になれば幸いです。この記事では2024年11月の測定結果を紹介します。

HAL

先月に引き続き回線不具合が発生していて、インターネットを利用できない期間があったよ。NUROに問い合わせ中だけど中々改善しないから困ったねぇ~

目次

測定条件

測定条件は下記の通りです。

測定条件
  • 測定マシン
    • デバイス:NucBox7S
    • OS:Windows11
    • 接続方法:有線LAN(ONUに直接接続)
  • 測定方法
    • 測定ツール:SPEEDTEST CLI
    • 測定頻度:1時間に1回
  • 測定場所
    • 東京23区内(マンションプラン)
  • 測定項目
    • ダウンロード速度
    • アップロード速度
    • レイテンシ
    • ジッタ
    • パケットロス

ダウンロード速度

ダウンロード速度とは

ダウンロード速度インターネット→自宅方向の通信速度です。例えばYahooの閲覧やYouTubeの視聴など基本的にインターネットの利用はダウンロードが多いです。故に回線の最重要評価指標になります。

NURO光のダウンロード速度は最大2Gbpsですが、我が家のONUの有線LANポートは1Gbpsであるため測定結果も最大1Gbpsとなります。

一般的にダウンロードの通信速度は利用用途に応じて下記速度が必要と言われています。ヘビーな用途でなければ数十Mbpsで十分というケースがほとんどです。

サービスと通信速度目安(ダウンロード)
サービス必要な速度
SNSメッセージ~1Mbps
WEBサイト閲覧~10Mbps
オンラインゲーム30Mbps〜100Mbps
YouTube(4K)20Mbps
YouTube(1080p)5Mbps
YouTube(720p)2.5Mbps
YouTube(480p)1.1Mbps

測定結果

202411_ダウンロード速度
項目ダウンロード速度[Mbps]
最大値897
最小値61
平均値461
中央値570

測定結果を見ると中央値が570Mbpsとなりました。

グラフを見ても明らかですが、月の前半と後半で全く状況が違います。月前半はブレが大きく400~900Mbps程度、月後半はほ100Mbps程度になっています。「絶対11/16前後で何か起きたろ?」という感じですが明確な原因は11月末時点で不明です。。流石にこの荒ぶり方は前例がなく、何かしらの障害だとは思われます。

また、グラフからは分かりにくいですが前月に続き回線の接続不良の事象が頻発しています。事象が発生すると全く何もできなくなるので非常に困っています。。

  • ダウンロード速度が遅くなった件
  • インターネット不通の件

事象としては別件ですが関連性は疑ってしまいますね。NURO側の調査待ちです。

202410_ダウンロード速度
参考:先月のダウンロード速度
HAL

これは過去イチの一大事だな!
早く解決して欲しい!

アップロード速度

アップロード速度とは

アップロード速度自宅→インターネット方向の通信速度です。一昔前は『インターネット=ダウンロード方向の利用』でしたが、最近はYouTube等への動画投稿、在宅勤務の増加等に伴いアップロード通信の需要も高まっています

アップロード速度は一般的に10Mbps以上が望ましいと言われています。メールの送信・SNSへの写真投稿等の一般的な用途であれば数Mbpsレベルでもストレスなく利用可能です。

測定結果

202411_アップロード速度
項目アップロード速度[Mbps]
最大値817
最小値8
平均値456
中央値778

測定結果を見ると中央値が778Mbpsとなりました。アップロード速度に関してもダウンロード速度と同様の傾向です。

  • 月前半はいつもと同じ水準
  • 月後半から100Mbps程度
  • 全断する事象が発生

とりあえず繋がっていれば実用レベルで問題を感じることはありませんが、重要な時に使えない!となるのが怖いので悠長には待っていられない状況です。

202410_アップロード速度
参考:先月のアップロード速度
くろちゃん

ダウンロードとほとんどグラフが同じね。
これは完全に困った( ゚Д゚)

レイテンシ

レイテンシとは

レイテンシとは何かしらの要求から応答が返ってくるまでの時間のことです。例えば

  • Yahooのページのクリックから応答までの時間
  • オンラインゲーム上のアクションが反映されるまでの時間

等が該当します。

  • 通信速度=1秒間に送受信できるデータ量
  • レイテンシ=応答までの時間

であり全くの別ものです。特にオンラインアクションゲームのようなリアルタイム性が重視される用途ではレイテンシは重要な指標です。

レイテンシの値は小さい程良いですが、一般的には50ms未満が基準とされています(オンラインゲームでは10ms未満が理想という意見もある)。少なくても数百msレベルであればかなり遅く、用途によってはストレスを感じます。

測定結果

202411_レイテンシ
項目レイテンシ[ms]
最大値209.40
最小値5.22
平均値7.79
中央値6.07

測定結果の中央値は6.07msでした。

こちらはダウンロード速度/アップロード速度とは傾向が異なり、月の前半後半で状況は特に変わってません。それでも基準(50ms)を大きく超えるタイミングが複数あり正常な月と比べれば品質が多少が落ちていることは分かります。

大まかには、10ms以下程度なのでそれほど大きな問題はなさそうです。が、先述の通りそもそも回線自体が不通のタイミングもあり、これだけで良し悪しの判断は難しいところです。来月以降も要チェックです。

202410_レイテンシ
参考:先月のレイテンシ
HAL

安定が欲しいなぁ~

ジッタ

ジッタとは

ジッタとはレイテンシのゆらぎのことです。
ジッタが大きい=レイテンシが大きかったり小さかったりブレる=不安定と言う意味です。

本来、データは一定間隔で送られて来て欲しいものです。受信側は一定間隔で来たデータを処理し画像やテキスト、音声等の人間が分かる形に復元しています。しかし、ジッタが大きいと受信側でデータの整合性が取れない等不都合が生じます。

■例

  • 送信側:A→B→Cの順番で送信
  • ジッタが小さい場合
    • 受信側:A→B→Cの順番で受信(正常)
  • ジッタが大きい場合
    • 受信側:B→A→Cの順番で受信(エラー)

レイテンシ同様、ジッタ値も小さい程良いです。目安としては5ms以下が基準です。理想を言えば1ms以下程で、この水準を維持できれば安定した(変動が少ない)回線と言えます。

測定結果

202411_ジッタ
項目ジッタ[ms]
最大値240.76
最小値0.02
平均値0.92
中央値0.16

測定結果の中央値は0.16msでした。

レイテンシ同様、基準値を超えるタイミングが複数有り、やはり回線品質へ影響は出ていそうです。最大で240ms越えとかなり大きな数字も出ていますが、このレベルの数値が来月も頻発するのか落ち着くのか気になるポイントです。

202410_ジッタ
参考:先月のジッタ
くろちゃん

来月はどうなっているかしら?

パケットロス

パケットロスとは

パケットロスはそのままですがパケットがロストしているかどうかの指標です。通信の仕組み上、一定時間内に宛先に到達できなかったパケットは必ず破棄されます(いつまでも残ると他の正常な通信の妨げになるため)。到達できない理由は

  • 宛先が見つからず転送不能になる
  • 無限ループしてしまう
  • 通信機器の処理能力を超えてしまう

等様々です。

回線品質が劣悪で頻繁にパケットロスが発生すると、何度も再送が発生し通信速度の低下を招きます(最悪は通信できません)。パケットロスは基本的に0%であるべきです。多くても1%を超えるようであれば何かしら起きていると考えた方が良いでしょう。

測定結果

202411_パケットロス
項目パケットロス[%]
最大値7.88
最小値0.00
平均値0.06
中央値0.00

測定結果の中央値は0.00%でした。

測定できた期間に関しては概ね問題なさそうに見えますが、一回だけ8%近いパケロスが発生しています。正常時であればそもそもパケロスは0%であり、これも回線品質の観点で気になってしまいます。

202410_パケットロス
参考:先月のパケットロス
HAL

パケロスは測定不可の場合、100%ではなくただのエラーとして処理されるから、上記は測定できたデータの中の話だね。

総合評価

まとめると2024年11月の回線品質は大きな問題が有りました

  • ダウンロード速度/アップロード速度は月後半から100Mbps程度に劣化
  • レイテンシ/ジッタ/パケロスでも気になる数値有り
  • 回線全断する事象発生中

障害については調査中ですが、長引く可能性もありQOLにも影響しています。NURO光のベースの回線品質とは別の話になりますが、こういった障害対応や調査能力も満足度に直結します。
(来月早々には解決して欲しいものです(__))

回線品質の測定結果
  • ダウンロード速度:570Mbps(100Mbps以上※オンラインゲーム)
  • アップロード速度:778Mbps(10Mbps以上)
  • レイテンシ:6.07ms(50ms以下)
  • ジッタ:0.16ms(5ms以下)
  • パケットロス:0.00%(0%)

※全て中央値
※()内は目安の値

上記の測定は翌月以降も継続していきます。

一方、上記はあくまでもある1回線の結果です。条件が異なれば結果も変わります。具体的には下記の条件次第で実際の体感速度は大きく異なります。

  • エリア
  • プラン(通常プラン or マンションプラン)
  • 周辺世帯の利用状況
  • 接続方式(有線or無線)
  • 端末スペック
  • アクセス先

本来は大量のサンプルを取得し統計的に回線品質を評価すべきであり、その中の一例でしかないことも認識しておきましょう。

NURO光は超高速の光回線

NURO光は他社ではほとんど採用されていないG-PONという仕組みを使った高速回線です。そのため、一般的な光回線は大抵1Gbpsなのに対し、NURO光は2倍の2Gbpsの速度を誇ります。

追加料金は不要で、いわゆる『普通のプラン』で2Gbpsであり速度的にも料金的にも大きなアドバンテージがあります。

また、通常の2Gbpsプランに+500円するだけで10Gbpsプランに変更可能です。一般ユーザーにとってもヘビーユーザーにとっても魅力的な光回線であり、

  • 高画質な動画視聴
  • オンラインゲーム
  • 在宅勤務(大容量ファイルの送受信)

等々あらゆるシーンで快適な通信速度を提供します。

新規契約を検討中の人も今の回線に不満がある人もNURO光は候補の1つになる回線です。もちろん良い面も悪い面もあり十分理解した上で検討しましょう。詳しくは下記の記事をチェックです。

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この記事を書いた人

HALのアバター HAL ネットワークエンジニア・NURO専門家

・実務経験10年以上のネットワークエンジニア
・6,000人規模のネットワークの構築実績有り
・みんなが納得して光回線を選べるように仕組みやお得情報を発信中
・自宅の回線はNURO光
・モットーは120%一球入魂
・まだまだ伝えたいことはたくさんある!

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