光回線の開通工事って大家さんに許可取らなくちゃイケないわよね?工事内容も良く分からないし、私が話して許可してくれるのかしら?
良く分からない状態じゃ大家さんは許可してくれないよ!でも許可を取るためのポイントはあるよ。今日は大家さんに伝える際のポイントを勉強しよう。
NURO光の開通工事では新しい光ケーブルを配線するので必ず物理的な工事が必要になります。持ち家ならご自身の判断だけで進められますが、賃貸の場合は大家さんの許可が必要です。
特に光回線等に詳しくない大家さんだと『工事』と聞くだけで
- 壁に大きい穴があくの?
- 騒音で周りに迷惑がかからないの?
と不安になってしまい、中々許可をもらえないケースもあります。
そこでこの記事では大家さんに開通工事の許可を取るためのポイントを解説します。
- 工事内容を明確にしてあげる
- 大家さんが不安に思う点を解消してあげる
ここを押さえれば格段に許可は取りやすくなります。大家さんが不安なく判断できるようこの記事でしっかり学んでいきましょう。
大家さんに工事の許可を取るポイント7選
結論としては下記7つのポイントが重要です。
- 物件価値が上がることを伝える
- 工事内容を分かりやすい言葉で説明する
- 穴あけや傷は正直に伝える
- 大家さんの立会いも可能だと伝える
- 近隣住民へ迷惑はかからないことを伝える
- 大家さん側の費用負担は無いことを伝える
- 退去時の話も事前にしておく
詳細は後述するよ~
大家さんが工事を嫌がる理由
そもそも、大家さんが工事を嫌がる理由はなんでしょうか?理由を押さえることが大家さんとの交渉において重要です。大家さんの気持ちを先回りし、「○○の部分は✕✕なので大丈夫ですよ」と伝えることが交渉のコツです。
大家さんが工事を嫌がる理由は大きく下記3点です。
- 建物の穴や傷
- 近隣住民への迷惑
- とにかく良く分からん
建物の傷を嫌がる
一番大きい理由は建物の穴や傷です。「勝手に穴あけられるの?」となれば誰だって嫌ですよね。単純に見た目だけの話ではなく、施工が雑だとそこから腐食したり、虫が内部に入ったり、色々と嫌な想像をしてしまいます。
根本的には「物件の価値が下がるのでは?」という不安です。なので物件価値に対する影響を分かりやすく説明する必要があります。
近隣住民への迷惑
『工事』のイメージと言えば騒音や振動です。道路整備の工事をイメージすれば分かりやすいでしょう。工事の間だけとは言え騒音が酷ければ周辺住民からのクレームやトラブルに繋がる可能性もあります。
工事中のトラブルを避けたいのはもちろん、ご近所トラブルをきっかけに最悪は住民の退去(空室リスク)に繋がります。大家さんはそうした間接的なリスクも考えています。
「トラブルの火種になる工事はしないで!」と感じてしまう大家さんが居ても不思議ではありません。
とにかく良く分からん
ある程度賃貸や物件管理の経験がある大家さんなら、『光回線の工事』と言うだけで大体の内容は分かってくれます。しかし経験の少ない大家さんの場合、「工事とは何ぞや?」な状態です。メリット・デメリットどころか、そもそもの内容すら良く分かってない場合もあります。全て把握した上で工事NGとなればまだ仕方ないですが、良く分からないのでNGとなっては勿体ないです。
『良く分からない=漠然とした不安』なので具体的に分かりやすく伝えることが重要です。
大家さんも色々大変なのね…
そうだね、だからこそ大家さんの不安解消が交渉のカギだね!
ポイント①:物件価値が上がることを伝える
それでは具体的なポイントやコツを見ていきましょう。
NURO光を導入することで『物件の付加価値が高まる』という点を大家さんにしっかり伝えましょう。高速な光回線環境は入居希望者にとって魅力的な要素になります。
物件価値が上がれば、
- 空室リスクの回避(光回線は契約の決め手の1つになる)
- 家賃の値上げ(高い家賃でも契約してくれる人がいる)
等々大家さん側のメリットも大きく、良い検討材料になります。
引用:INTERNET Watch
自分(入居者)がネット使いたいだけの話じゃなく、
相手(大家さん)にもメリットあるよ~と伝えるのね!
ポイント②:工事内容を分かりやすい言葉で説明する
工事と言っても具体的に何をやるのか、なぜ必要なのか分からなければ、大家さんも判断できません。まずは工事内容を分かりやすく大家さんに伝える必要があります。極力専門用語や難しい言い回しは避けて説明しましょう。
例えば「ONUの設置」と言っても伝わらないかもしれませんが
- インターネットと中継するための機器です。
- 大きめのお弁当箱サイズです。
- 部屋の中に置きます。
- 騒音が出るものではないです。
- 通信会社からのレンタルで費用は契約者負担です。
と伝えれば話は進むでしょう。大家さんからすればONUという用語自体はどうでも良く、
- 「何の機器なのか」
- 「周辺に迷惑はかからないか」
- 「費用は誰負担か」
- 「管理は誰がするのか」
と言った内容を気にします。大家さんが気にするであろうポイントを予測し、なるべく丁寧に伝えてあげましょう。
なお、「そもそも工事って何するの?」という方はこちらの記事を参照です。
まぁ誰だって自分の知らないジャンルの話を専門用語オンパレードで説明されても難しいよね(^_^;)
ポイント③:穴あけや傷は正直に伝える
光回線工事において誰もが気にするポイントはやはり壁の穴あけでしょう。穴については事前にNURO側とも確認し正確な情報を伝えるようにしましょう。これは、
- 大家さんに正確な情報を把握してもらう
- 後々のトラブルを防ぐ
両方の意味があります。特に後者は、事前は穴なしと説明されたのに実際は穴をあけられた!とトラブルになることを防ぐ意図があります。
穴があく可能性として下記3パターンです。
- (a)光キャビネット取り付け用の穴
- (b)引留金具取り付け用の穴
- (c)光ケーブル配線用の穴
(a)光キャビネット取り付け用の穴
光キャビネットとは外壁に取り付ける白いBOXです。電柱から引き込んだ光ケーブルと屋内配線を中継します。寸法は横77mm×縦183mm×奥行37mmで片手サイズです。
光キャビネットの設置はビス留めが必要であり、3mm~4mmの穴を3箇所開けます(撤去時は穴埋め工事あり)。
なお、穴あけが難しい場合は希望すれば両面テープへの変更も可能ですが、外壁の材質や電柱から引き込む光ケーブルが長すぎる場合はビス留めが必要です。ここは現場で工事業者が判断する関係で当日まで確定できないため要注意です。
両面テープなら穴無しで大丈夫でしょう♪
→当日、ビス留め必要でした(T_T)
ってパターンはあり得るから事前に大家さんに伝えておこうって話ね。
(b)引留金具取り付け用の穴
引留金具とは、電柱から引き込んた光ケーブルを外壁に固定するための金具です。引留金具は両面テープでの固定はできず、必ずビス留めになります。つまり必ず外壁に穴があくのでこの点は伝えましょう。
ただし、引留金具は大抵の物件には設置済みです。なぜなら引留金具は光ケーブル特有の話ではなく、従来の電話線の引き込みにも利用されるため、設置済みなケースが殆どです。
光回線のために引留金具を新規設置するケースは殆どないってことだね。
(c)光ケーブル配線用の穴
3つ目の穴は光ケーブルの配線用の穴です。屋外から引き込んだケーブルを屋内に配線するためにはどこかに“穴”が必要です。「場合によっては壁に穴をあけるかもしれないよ」という話になります。
配線方法は下記3パターンのいずれかになります。
- ①電話線用の既存配管を利用
- ②エアコンダクトを利用
- ③新規穴あけ
結論としては殆どのケースで①か②で対応可能で、③の新規穴あけはレアケースです。一般的な物件であればさほど心配は不要ですが、最終的には当日現場での判断です。
大家さんには「配線のために穴をあけることは稀」の趣旨は伝えた上で、もし穴あけが必要になった場合の対応を事前に決めておきましょう。
穴あけが必要と当日分かったら
・その時点で絶対NG
・工事内容を聞いた上でその場で相談
を事前に大家さんと決めておくって感じだね。
ポイント④:大家さんの立会いも可能だと伝える
続いてのポイントは大家さんの立会いも可能だと伝える事です。大家さんが工事を直接チェックできるので不明点があってもすぐに解消できます。
立会いできる事そのものよりも、「隠すようなことは何もないですよ」というスタンスを伝えることが重要です。実際やましい事は何もないですが、隠し事がないと分かれば大家さんの安心感や信用も上がります。
大家さんの知らないところで勝手に工事されることはない点はハッキリ伝え、安心させてあげましょう。
一方、注意点としてはあくまで大家さんは立会いであり、工事業者とのやり取りは契約者本人がやる必要がある点です。大家さんはあくまで横目で見るのみで、もし何か相談事が出てきたら契約者本人が調整し進めましょう。
大家さんが見てたらなんかドキドキしちゃいそうね(^_^;)
ポイント⑤:近隣住民へ迷惑はかからないことを伝える
工事中の大家さんの心配事の一つが近隣住民へかかる迷惑です。例えば
- 騒音は出るのか?
- 火気や煙はでるか?
- 匂いはあるか?
という点です。
NURO光の工事において、上記の心配はほぼありません。多少の音(例えば光ケーブルの配線の音)はしますが、いわゆる“工事現場”のようなけたたましい音が鳴り響いたり、粉塵が舞うようなことも基本的にはありません。
強いて言えば、工事業者が外壁周りや契約者の部屋を行き来するので、それを近隣の人が気にするか?というレベルですが、問題になることは少ないでしょう。
大家さん視点でも近隣とのトラブルは極力避けたいので、周辺に迷惑がかかるような工事でない旨伝えてあげましょう。
もちろん迷惑がかからないことも重要なんだけど、「ちゃんと近隣に配慮してますよ」とアピールする事も大切だね!
ポイント⑥:大家さん側の費用負担は無いことを伝える
大家さんが気にする次のポイントは工事費用です。工事には人件費や部材費、技術費等必要になるのでその費用負担者を明確にしておきましょう。
NURO光の工事費用は全額契約者負担、つまり部屋に住んでいる人の支払いで、大家さん側が支払う費用はありません。「費用負担が無いのであれば」と前向きに検討してくれる大家さんも一定数はいるでしょうから、これも事前に伝えるべきポイントです。
ちなみにNURO光の工事費は44,000円と他社光回線と比較しても高額ですが、特典で実質無料になります。大家さん側、契約者側共に費用負担無しのハッピーな内容なので契約前に要チェックです。
もし私が大家さんの立場で、
・お金かからない
・周りに迷惑かからない
ってことならOKしちゃうわね(*^^*)
ポイント⑦:退去時の話も事前にしておく
上記6つは工事当日までの話でしたが、実は『退去時にどうする』かという点も重要です。つまり
「将来もし退去になったら今回開通した回線は○○します」
と合意することで、後々に揉めることも無いと大家さんも安心できます。
一般的に賃貸の場合、現状復旧が基本なので回線も全て元に戻す必要があります。ただし、①で説明したようにNURO光の設備を残し、将来的に入居する人が使えるようにすれば物件の価値向上にも繋がります。
最終的な回線の残置or撤去は大家さんとの相談結果によりますが、方針を明確にすることで大家さんもより判断しやすくなります。
NURO光の解約時、回線撤去工事はありません。撤去工事は別途オプションで11,000円必要なので注意が必要です。単純な設備の撤去だけでなくビス留め箇所の穴埋め等復旧作業も含みます。
大家さん目線で言うと、事前に退去時の話まで持ってくる契約者は中々居ないから「しっかり考えてくれてるんだなぁ」と印象付けることができるね。
NURO光は超高速の光回線
NURO光は他社ではほとんど採用されていないG-PONという仕組みを使った高速回線です。そのため、一般的な光回線は大抵1Gbpsなのに対し、NURO光は2倍の2Gbpsの速度を誇ります。
追加料金は不要で、いわゆる『普通のプラン』で2Gbpsであり速度的にも料金的にも大きなアドバンテージがあります。
また、通常の2Gbpsプランに+500円するだけで10Gbpsプランに変更可能です。一般ユーザーにとってもヘビーユーザーにとっても魅力的な光回線であり、
- 高画質な動画視聴
- オンラインゲーム
- 在宅勤務(大容量ファイルの送受信)
等々あらゆるシーンで快適な通信速度を提供します。
新規契約を検討中の人も今の回線に不満がある人もNURO光は候補の1つになる回線です。もちろん良い面も悪い面もあり十分理解した上で検討しましょう。詳しくは下記の記事をチェックです。
まとめ
- 大家さんが工事を嫌がる理由を押さえておく
- 建物の傷を嫌がる
- 近隣住民への迷惑
- とにかく良く分からん
- 大家さんとの交渉のポイント
- ポイント①:物件価値が上がることを伝える
- ポイント②:工事内容を分かりやすい言葉で説明する
- ポイント③:穴あけや傷は正直に伝える
- ポイント④:大家さんの立会いも可能だと伝える
- ポイント⑤:近隣住民へ迷惑はかからないことを伝える
- ポイント⑥:大家さん側の費用負担は無いことを伝える
- ポイント⑦:退去時の話も事前にしておく
この記事では大家さんに工事の許可を取るポイントとして7つ紹介しました。
色々とテクニック的なことも紹介しましたが、一番重要なのは大家さんの不安解消です。気になる点があれば工事許可は出しにくく、ましてや害があると判断されたら工事はできないでしょう。
自分の持ち家に置き換えて考えれば、ある程度大家さんの気持ちもも分かりますし、気持ちの先読みもしやすくなります。気にするであろうポイントも大体は限られるので、重要なポイントは押さえた上でしっかり説明してあげましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。