NURO光って料金プランがたくさんあって複雑ね…
何があってどんな違いがあるのかしら?
確かに色々種類はあるね。
今日は特徴や違いを整理していこうか。
NURO光は
- プラン(通常orマンション)
- 契約年数(3年or2年or年数なし)
の組み合わせで料金が決まります。考えなしに広告でオススメされているプランで契約して後で後悔する…なんてことは避けたいですね(T_T)
この記事ではNURO光のサービス内容と料金情報をまとめます。各プラン毎の違いと全プラン共通のサービス内容にも触れて行きます。「このプランってどんなサービスがついてるの?」という時はこちらの記事で確認しましょう。
※ここでは全て通常料金で記載しています。割引やキャッシュバック等の特典情報はこちらを参照ください。
NURO光のプラン一覧
NURO光のプランは建物の条件と契約年数に応じて下記の6パターンがあります。
それぞれの違いは下記表の通りです。順番に見ていきましょう。
項目 | (a)3年契約プラン (通常プラン) | (b)2年契約プラン (通常プラン) | (c)契約期間なしプラン (通常プラン) | (d)3年契約プラン (マンションプラン) | (e)2年契約プラン (マンションプラン) | (f)契約期間なしプラン (マンションプラン) |
---|---|---|---|---|---|---|
サービス仕様 | ||||||
最大回線速度 | 下り2Gbps/上り1Gbps | |||||
Wi-Fiルーター(ONU)のレンタル | 有り(無料) | |||||
契約対象の建物 | ・戸建て ・NURO光の設備が未導入の集合住宅 | ・NURO光の設備が導入済みの集合住宅 | ||||
契約期間 | 3年 | 2年 | なし | 3年 | 2年 | なし |
契約更新の頻度 | 3年後に更新 以降は2年おきに更新 | 2年後に更新 以降は2年おきに更新 | なし | 3年後に更新 以降は2年おきに更新 | 2年後に更新 以降は2年おきに更新 | なし |
セキュリティサービス | なし (550円で追加可能) | 無料付帯 | 無料付帯 | なし (550円で追加可能) | なし (550円で追加可能) | なし (550円で追加可能) |
工事回数 | 2回 | 1回 | ||||
開通までの期間目安 (状況により異なる) | 戸建て:1-3ヶ月程度 集合住宅:2-3ヶ月程度 | 最短1~2週間 | ||||
料金 | ||||||
契約事務手数料 | 3,300円 | |||||
月額料金(回線利用料) | 5,200円 | 5,700円 | 6,100円 | 2,090~2,750円 | 2,530~3,190円 | 2,970~3,630円 |
工事費用 | 44,000円 | |||||
契約期間中の 解約手数料 | 3,850円 | 3,740円 | 0円 | 528円 | 363円 | 0円 |
回線撤去工事費用 (解約時に撤去する場合) | 11,000円 |
上記表は通常料金で記載しています。契約時は特典による割引情報を確認してください。
サービス仕様
最大速度は下り2Gbps
NURO光の最大の特徴と言えばやはり最大2Gbpsの回線速度でしょう。他のインターネット回線サービスは1Gbpsが主流なので単純に2倍です。 インターネット回線選びの指標として速度を重視する人は多く、他の回線と比較して大きなアドバンテージです。
なぜNURO光は2Gbpsもの速度を出せるのでしょうか?実はNURO光は他の回線と仕組みそのものが違います。他回線はGE-PONと言う技術で構築しているのに対し、NURO光ではG-PONという技術を利用しています。
上記は光ファイバーの伝送技術の規格の違いで、
- GE-PONを利用 → 1Gbps
- G-PONを利用 → 2Gbps
という訳です。フレッツなど昔からある回線ではGE-PONが利用されています。一方、NURO光は後発組だからこそG-PONを取り入れ、2Gbpsのサービス提供を実現しています。
一方、下記の通り注意点もあります。
通信速度はあくまでベストエフォート
2Gbpsという速度は保証されている訳ではありません。あくまで“最大2Gbps”です。通信速度が保証されていない回線/契約をベストエフォート型と言います。逆に保証されているタイプを帯域保証型と言います。
タイプ | 速度保証 | 料金 |
---|---|---|
ベストエフォート型 | 無し | 安い |
帯域保証型 | 有り | 高い |
一般的な家庭用インターネット回線はベストエフォート型です。帯域保証型は料金が高く主に法人契約で利用されます。NURO光もベストエフォート型であり速度(2Gbps)が保証されている訳ではありません。
そもそも2Gbpsは出ない
広告等で訴求されている2Gbpsという数値、実は手元のPCやスマホでは絶対に測定できない速度です。何故かと言うと2Gbpsは回線自体の速度であり、自宅ネットワーク内では速度が低下するためです。
速度が出ない理由は
- 自宅環境(端末性能やネットワーク品質)に依存
- 1本の回線を複数世帯で分岐
等々技術的な話に起因します。
上図で言うと『回線の大本部分の速度が最大2Gbpsだよ』と言っています。自宅ONUよりも内側のPCやスマホは速度が遅く、普段2Gbpsの速度を感じることはないという訳です。
それでもベースが2Gbpsだから、結果的に速度が速い可能性は十分あるけどね。
上りは1Gbps
“2Gbps”は下りの話であり、上りは最大1Gbpsです。
- 下り:インターネット → 自宅へのダウンロード方向の通信。これは2Gbps。
- 上り:自宅 → インターネットへのアップロード方向の通信。これは1Gbps。
一般的にインターネットは下りの通信量が多いです。例えばYouTubeは大容量データ(インターネット上の動画ファイル)をダウンロードして自宅のPCやスマホで再生します。なのでNURO光も下りの通信速度の方が速いという訳です。
一方、最近は
- 動画投稿者の増加
- 在宅勤務、テレビ会議需要の増加
等々あり、昔よりも上り通信が増えています。良識の範囲内で利用する分には問題ありませんが、極端な大容量ファイルをアップロードする時は最大1Gbpsしかないことは意識しておきましょう。
ONU(Wi-Fiルーター)は標準提供
NURO光では標準でONUが提供されます。このデバイスはONU、ルーター、アクセスポイント、ハブの機能を一台で担っています。
- ONU:光回線(光ケーブル)を終端しLANケーブルに変換する
- ルーター:自宅~インターネット間でデータを転送する
- アクセスポイント:Wi-Fiの電波を飛ばしてスマホやPCと通信する
- ハブ:PCやテレビ等の複数のデバイスをLANケーブルで接続して通信する
最悪なのはこれらが別々のデバイスの場合です。
- 電源口数がたくさん必要になる
- スペースをたくさん取って邪魔になる
- 配線が汚くなる
等々良いことがありません。NURO光では上記機能が1台で完結し、追加の申込み手続きやオプション料金も不要な点も大きなメリットです。
また、ONUは下記9機種から1台が提供されます。いずれも有線LAN3ポート、Wi-Fi機能(2.4GHz, 5GHz)付きです。
機種 | メーカー | 幅×奥行き×高さ(mm) | 有線LAN | 無線LAN | 無線LAN最大速度 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|---|---|
ZXHN F660T | ZTE | 190×38×245 | 1Gbps×3ポート | Wi-Fi4 (IEEE 802.11 a/b/g/n) | 450Mbps | △ |
HG8045j | Huawei | 230×180×40 | 1Gbps×3ポート | Wi-Fi4 (IEEE 802.11 a/b/g/n) | 450Mbps | △ |
HG8045D | Huawei | 235×30×195 | 1Gbps×3ポート | Wi-Fi4 (IEEE 802.11 a/b/g/n) | 450Mbps | △ |
ZXHN F660A | ZTE | 190×38×245 | 1Gbps×3ポート | Wi-Fi5 (IEEE 802.11 a/b/g/n/ac) | 1300Mbps | ○ |
HG8045Q | Huawei | 235×30×195 | 1Gbps×3ポート | Wi-Fi5 (IEEE 802.11 a/b/g/n/ac) | 1300Mbps | ○ |
FG4023B | Sercomm | 190×143×40 | 1Gbps×3ポート | Wi-Fi5 (IEEE 802.11 a/b/g/n/ac) | 1300Mbps | ○ |
SGP200W | SYNCLAYER | 255×80×192 | 1Gbps×3ポート | Wi-Fi5 (IEEE 802.11 a/b/g/n/ac) | 1300Mbps | ○ |
NSD-G1000T | SONY | 200×26×200 | 1Gbps×3ポート ※内1ポートは2.5Gbps対応 | Wi-Fi6 (IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax) | 4800Mbps | ◎ |
ZXHN F660P | ZTE | 215×40×230 | 1Gbps×3ポート | Wi-Fi6 (IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax) | 4800Mbps | ◎ |
ONUの種類はたくさん有りますが実は明確に性能差が有りハズレ機種もあります。。。ダイレクトに通信速度に跳ね、無視できない違いなので詳しくは下記記事をチェックです。
他のインターネット回線サービスでは、ルーターは付いてるけど無線は付いてない→Wi-Fiルータだけ自分で準備・・・なんてこともあるから無料で全て付いてるのは便利だね!
通常プランは工事が2回必要
NURO光のプランは大きく分けて通常プランとマンションプランがあります。戸建ての場合は通常プラン一択になります。また、通常プランでは工事を2回行います。
- 1回目:宅内配線
- 2回目:電柱~建物までの配線
自宅に直接NURO回線を引き込むようなイメージです。1回目と2回目で業者が違うので工事が分かれます。
また、2回工事が必要なこともあり、契約~回線の利用開始まで2,3ヶ月前後はかかります。時期や工事業者の都合によっては更にかかる場合もあります。
一方、後述のマンションプランと比較すると回線を専有できる(他の部屋と共有しない)ため、速度的に安定しやすい傾向があります。
設備導入済みならマンションプラン、工事は1回
集合住宅では、NURO光の設備が導入されていればマンションプランを適応可能です。では“設備”とは具体的に何なのでしょうか?
集合住宅でも戸建てと同様の工事が必要になります。ただし各部屋に個別に外から回線を引き込む訳ではなく、集合住宅のMDFという共有設備までの配線(屋外工事)、MDFから各部屋への配線(屋内工事)に分かれます。
①【屋外工事】電柱~マンションのMDFまでの回線引き込み(図中の赤線)
②【屋内工事】MDF~部屋までの配線工事(図中のオレンジ線)
つまり、
①を実施済み = NURO光の設備導入済み = マンションプラン適応可能
という訳です。なお、①はあくまでマンションプラン導入時の1回だけの作業になります(物件オーナー等が管理)。各部屋の契約者は②の屋内工事1回だけで済みます。
「もし自分の済んでいるマンションは①が未完了だったらNURO光は使えない?」と心配になるかもしれませんが、利用はできます。実は自宅がマンションでも通常プランの契約は可能です。月額料金はマンションプランほど安くないですが、時期によってはお得な特典もあるので確認しましょう。
①の導入状況はNURO光公式ホームページで確認可能です。自分の済んでいるマンションを検索すればマンションプランを適応可能か30秒で分かります。
また、マンションプランは上記の通り1回の工事で済むので、早ければ2周間前後でインターネットを利用可能になります。もちろん工事の日程調整次第ですが、通常プランと比較すると短納期です。
>>マンションプランはメリットがたくさん!お得にNURO光を利用しちゃおう!
一方、通常プラン(個別に外から回線を引き込む)と比較すると、集合住宅内の契約者数増加に伴って速度が低下するケースはあるよ。必ずそうなる訳じゃないけど“設備を共有している”ということは理解しておこう!
プランによってセキュリティサービスの付帯に違い有り
NURO光独自のセキュリティサービスとしては、NURO 光 Safeがあります。端末にインストールすることでインターネットアクセス時のセキュリティ強化を図れます。主な仕様は下記の通りです。
- ウイルス、トロイの木馬、ランサムウェア、オンラインバンキング等セキュリティ対策が可能
- スマホの紛失対策や子供の利用時間の制限等セキュリティ以外の機能も充実
- Windows・Mac・iOS・Androidでインストール可能
- 最大7台まで利用可能
- So-netでも運用実績のある安心の機能&サポート
セキュリティソフトに関しては必須では無いですが、市販のソフトを買うと年間5,000円~10,000円弱はかかってしまいます。それが無料で付いてくるのであれば使わない手はないでしょう。
ただし、NURO 光 Safeが無料で付帯するプランは下記2つのみです。
- NURO光2年契約プラン
- NURO光契約期間なしプラン
上記以外のプランには標準では付帯しておらず別途550円/月が必要なので導入を検討している場合は注意が必要です。
その他細かいサービス内容についてはNURO光公式ホームページ参照です。
各プランの違いは基本的には料金と契約期間なんだけど、実はこういう細かい点での落とし穴があるから注意だね!
料金
契約期間によって変わる月額料金
NURO光のプランでは
- 3年契約
- 2年契約
- 契約期間なし
の3パターンから契約期間(契約年数縛り)を選択します。もちろん、年数縛り的に、期間なし → 2年 → 3年の順に月額料金は安くなります。通常プラン or マンションプランの分岐もあり、まとめると下記の通りです。
- 通常プラン
- 3年:5,200円
- 2年:5,700円
- 期間なし:6,100円
- マンションプラン
- 3年:2,090~2,750円
- 2年:2,530~3,190円
- 期間なし:2,970~3,630円
※時期によっては特典による割引きもあります。
また、契約年数は月額料金だけでなく解約時の手数料や、契約特典の内容にも関わってきます。契約期間なしプランだと受けられない特典もあるので、基本的には3年契約が推奨です。
因みに3年プランは契約~初回更新までは3年だけど、それ以降は2年おきに更新だよ。
つまり更新タイミングは3年後、5年後、7年後、・・・だね。
マンションプランの料金体系(Hands-up)
マンションプランの料金体系は特殊で、同じマンション内の契約者数が多いほど安くなります。これをHands-upと言います。
例えば3年契約プランを例にすると月額料金は下記の通り変動します。
マンションプランの場合、電柱~建物(MDF)までの回線は共通設備になります。そのため同じマンション内の契約者数が増えても各部屋の屋内配線工事のみで済みます。電柱~建物の屋外配線工事は不要なのでNUROとしても安い費用でサービス提供可能です。こういった背景もあり、『契約者数が増えるほど月額料金へ還元される仕組み』がHands-upという訳です。
3年契約プランだと最大で2,750円(6人以下)→2,090円(10人以上)と660円/月(7920円/年)の差があるのでそれなりに大きいです。もちろんマンション内の契約者数依存なので自力でコントロールできないですが、マンションプランならではの特徴になります。
最大で年間7,920円お得かぁ~
特に自分が何かする必要もなく、勝手に料金が安くなるし、ありがたい仕組みやぁ~
その他費用
月額料金以外にもかかる費用があります。主要なものを挙げておきます。
- 契約事務手数料
- 3,300円
- 契約時(初回)の事務手数料で、必ず必要
- 工事費用 ※ただし特典で実質無料になることも有り
- 44,000円
- 配線作業の部材や人経費など
- 解約手数料 ※ただし特典で無料になることも有り
- 通常プラン3年契約:3,850円
- 通常プラン2年契約:3,740円
- マンションプラン3年契約:528円
- マンションプラン2年契約:363円
- 回線撤去工事費用 ※撤去自体は必須ではなく、賃貸で現状復旧が必要な場合等に利用
- 11,000円
- 回線を撤去する場合の費用
その他にも、屋内のLANケーブルの配線、通常2回(別日)の工事の同日対応、工事の土日指定等、有償となりますが複数のオプションがあります。もし必要なものがあればNURO光公式ホームページを確認した上で申し込みましょう。
まとめ
- NURO光はG-PON技術を使った最大2Gbpsの高速回線
- ベストエフォート型なので速度は保証されない
- 手元の端末で2Gbpsは出ない
- 2Gbpsは下りの話(上りは1Gbps)
- ONU(Wi-Fiルータ)がが標準提供
- 通常プランは工事2回、マンションプランは1回
- 特定プランのみセキュリティサービスの無料付帯(他は別途550円)
- 設備導入済みならマンションプラン適応可能
- 契約年数が長い程、月額料金も安い
- マンションプランは契約者数が多い程料金が安い
- 月額料金以外にも必要な費用があるので注意
この記事ではNURO光の基本的なスペックについて解説しました。
サービス内容は意外と多く、プランごとの微妙な違いもあるので追うのが大変です。ざっくりは速度、料金、最低限の注意事項をちゃんと把握出来てればOKです。
一方、基本項目に加えて期間限定の特典やオプションも考え始めると本当に多岐に渡ります。最適解はその都度確認が必要ですが、公式ホームページは若干分かりにくい感と、誘導されてる感が出てしまうので、なるべく情報は客観的に見ていきたいです。
いずれの選択肢にしても重要なのは、『内容をしっかり理解する事』、『契約者が納得している事』です。契約後にそんなはずじゃなかった、、、とならないようこの記事を約に立ててもらえると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。