【どうにかならない？】NURO光歴5年以上のヘビーユーザーが語る不満と改善要求3選

この記事では、筆者がNURO光に不満に感じている点を書き連ねます。一般的にNURO光のデメリットは

• 提供エリアが狭い
• 開通に時間がかかる
• 工事が2回必要

といった工事に関する記事が多いです。NURO光は特殊な提供形態を取っており、確かにエリアや工事の面では他社回線に劣ります（その辺りはこちらの記事で説明）。

一方この記事ではそうした一般的な話ではなく、実際に利用中のユーザー目線で感じる点をメインに扱います。2017年から継続利用し、情報発信しているからこそ分かる点もあるので、これからNURO光を検討する人の参考になれば幸いです。。

多くの人にとっては些細なことでも、自分にとっては気になるポイントかもしれません。この記事の内容が『自分にとってどうなのか？』を考えることが後悔しない回線選びのヒントになります。

可能な限り事前に情報を集め、快適なインターネットライフを送って行きましょう。

障害・メンテナンス情報は通知されない

障害・メンテナンスは必ずある

光回線は24時間365日正常に利用できる訳ではありません。絶対に故障しない機械が無いように障害は必ずあります。また計画的な定期メンテナンス作業による通信断もあります。

信頼できるメーカーの機器を採用する、機器を冗長化（2重化）により障害時の通信断を避ける、等々あらゆる対策が考えられますが、それでも0にはなりません。

なお、NURO光の障害・メンテナンス情報は公式ホームページに記載されています。

障害・メンテナンス情報を知らないと時間を無駄にする

しかし、公式の情報は自分からアクセスする必要があります。「なんかインターネット使えないな～」となった頃には時既に遅し。。。

ある程度知識があれば

• 一部サイトのみNGか or全サイトNGか
• 有線NGか or 無線NGか or 両方NGか
• PC／スマホが悪いのか
• ONUを再起動したら直るか

等々自分ができる範囲（端末や自宅ネットワーク）で切り分けを始めます。

そして、

原因は良く分からない
↓
スマホのWi-Fiを解除し4G/5Gに再接続
↓
SNSで同じ事象の人を探す
↓
または公式HPで障害情報を発見

という流れになりますが、これが無駄です。最初から回線側の障害・メンテナンスだと知っていれば復旧を待ちますが、知らなければ関係ない切り分けに時間を浪費します。

ユーザーへの通知はできないの？

現状、回線の障害・メンテナンス情報をユーザーに通知する仕組みはありません。

公式Twitterアカウントからの通知はないの？

公式Twitterアカウントから情報が出ることはありません。公式Twitterアカウントから全ての障害・メンテナンス情報を出すと、自分と関係ない地域の情報で溢れてしまい現実的ではないです。

そもそもNURO光の回線を契約した人の内、Twitterアカウントまでフォローする人は一部でしょうから、契約者に確実に情報を通知する術としては不適切です。

メールやSMSで連絡は来ないの？

契約者向けにメールやSMSで連絡されることはありません。自宅のWi-Fi接続中に障害お知らせメールが来てもそもそも受信できないですが、SMSは4G/5Gの電波さえ入っていれば受信はできます。

そういった意味では『契約者の携帯電話にSMSで通知』は良い考えに思えますがどうでしょうか？ただSMSの送信は有償であり毎回数万人単位に送るとコスト増になるので、実装されない一因なのかもしれません。

スマホアプリに通知機能はないの？

契約者向けのスマホアプリの『NUROアプリ』には障害情報らしきものがありますが、これは単純な公式ホームページへのリンクであり、通知機能はありません。

ただし、アプリに関しては設計次第でできそうな雰囲気はあります。というのもアプリはログインするので契約者情報、つまり回線住所と紐づきます。障害・メンテナンス対象エリアと連動させアプリから通知させれば理論上は可能です。

もちろん、

• 技術的に実装可能かどうか
• 開発費用を投資するかどうか
• ユーザーが自分で4G/5Gに再接続する必要がある

等々課題もあり、あくまで「そうなったら良いな」という話です。

前述の通り、障害やメンテナンス自体は避けては通れない話であり、「障害・メンテナンスを0にしろ」とは言いません。ただ、障害・メンテナンス情報を対象ユーザーに届ける仕組みがもう少し充実すると嬉しいです。

障害の情報公開に誠意を感じない

2022年9月、NURO光はパケロス騒動で大騒ぎでした。

#NURO #NURO光の現実

パケロス率50%ですってよ。
なんだこのクソは pic.twitter.com/uMGhMwmv6J

— くまがいサトシ＠さとくま (@satokuma) September 24, 2022

SNS上では、全員ではないものの

• 「殆ど通信できない」
• 「オンラインゲームで負け確定」
• 「品質ひどすぎる」

等々かなり声も大きくNURO光の回線品質を疑う声が後を絶ちませんでした。

公式のお知らせが全然来ない…

この事態にNURO側の対応はというと・・・

特になしです。

正確には表向きには何も発表しなかったという事です。これも当時ユーザーの怒りを買い、不満が増々大きくなりました。「NURO光は問題を無視しダンマリを決め込んでいる」と・・・

このまま自然収束を待つのか？と思われていた矢先の2022年10月12日、唐突に公式ホームページおよびTwitterで調査結果が公表されました。

どうやら原因調査と対策を講じていた模様です。パケロス原因の特定および問題の解消まで実施した上での公表です。

調査しているか不明…

しかしここでの問題は原因そのものではなく、障害を認識してからの企業の対応・姿勢です。

9月末～10月中旬までの約3週間、本件に関するお知らせは一切何も出ませんでした。そのため多くの人が不安・不信感を持ちました。また、本件以外のお知らせも完全にストップしており隠蔽を疑われても仕方ありません。

有事の際ほど定期的な情報公開が重要です。公開してくれないと

企業側が認識していないor認めない
↓
企業が対応してくれない
↓
自宅のパケロスは一生直らない

とユーザーは不安になるためです。技術的にすぐ復旧できるか否かはさておき、企業側が課題意識を持って対応中である旨を伝えるのも重要なのです。

ユーザー心理としては状況を知りたい

光回線に限らず、障害時は些細な情報でも報告を上げるべきです。もちろんどこまで公開できるかの粒度は情報によって異なりますが、あくまで一般論としてです。

例えば『光回線の障害中』と言っても様々な状況があります。

どうでしょう？ユーザーとしては①～⑥どの状況なのか知りたくないですか？例えば

• 「①って事はそもそも問題は認めてられてないんだな～」
• 「③だったらなんとなく解決までは時間かかりそうかな～」
• 「⑥だったらもう少しで直りそうかな～」

と（実際そうなるかは置いておき）ある程度予想が立ちます。

そもそもを言うと、「特に対応してません」なのか「対応中だが復旧に苦労してます」なのかで全く印象が違います。

しかし、NURO光からはお知らせが一切なく、上記①～⑥のどの状況かが全く不明でした。最悪のケースはNURO側がこの問題を認めず放置されることです。ユーザーとしては最悪ケースになるのか、裏で対応中なのかも分からず不安な期間を過ごしました。

もちろん、企業としては情報公開にあたり『裏取りが必要』『社内承認に時間が必要』という事は理解できます。

しかし多くのユーザーが影響を受けている中で『一切のお知らせなし』は真摯な対応とは言えません。その後もSNS上ではNURO光の解約報告が飛び交っており、多くのユーザーの信頼を落としています。

異常事態時ほど企業の真価が問われます。今後はユーザーに真摯に向き合い、適切に情報公開される事を切に願います。

【ネットワーク設備の増強】の具体性が不明

上記のパケロス騒動に関連しNUROは『NURO 光 ネットワーク設備の増強について』と題して対策を講じています。が、こちらの対応についても疑問点が残ります。

作業内容の詳細は不明

「ネットワーク回線や通信機器等の設備増強」とあるので、回線の増速や機器の増設等と思われますが、具体的には不明です。

もちろん、『通信事業者がわざわざ自社設備の具体的な情報を公開しない』と言うのは前提としてあります。が、本件の一番重要な目的は『 NURO光の信用回復』です。「これだけ対策しているので安心してNURO光を使ってください」とアピールする必要があります。

別に利用している機種や台数等の細かい情報を知りたい訳ではなく、例えば

• 〇〇の性能が15%向上しました。
• △△の帯域を順次10%拡張予定です。
• 回線の異常を検知する新たな仕組みを導入しました。　等々

といった情報があれば少しは信用することができます。

ユーザーとしては、現在の問題解決は当然のこと、「今後も大丈夫なんだよね？」と将来のことも気になります。もちろんNURO側も完璧な保証はできないし、ユーザー側も確証は持てないでしょうが、それでも具体的な情報が公開されていれば自分で考えて判断することが可能です。

それが「設備増強しました」の一言で済まされると…何とも判断できないのです。

前述の通り、公開できない情報があるのは理解した上で、『もう少しユーザーの安心材料を提供して欲しかった』というのが正直な所です。

地域がざっくりすぎる

公式ホームページのお知らせでは、設備増強エリアは都道府県単位で記載されます。例えば茨城県の場合、茨城県のNURO光提供エリアの全域なのかor一部なのかは不明です。

実際には同じ都道府県が別日で作業予定となっているケースもあり、全域完了では無いでしょう。概ね市町村単位の管理のはずなので、市町村単位で掲載して欲しいポイントです。この記載情報だけでは、該当都道府県のユーザーは自宅回線の増強作業が完了したのか分かりません。

もしかしたら管理上、市町村単位では出せない理由があるのかもしれません。

が、前述の通り本対応の目的は通信品質の改善に伴うユーザーの信頼回復です。『目的』と『情報の粒度』が一致していないのはやはり違和感を感じるポイントです。

改善効果が不明

設備増強自体は良いのですが、どの程度改善されたのでしょうか？効果の程は情報がなく不明です。例えば、

• 以前は〇〇の使用率が90%だったが現在は60%台で落ち着いている
• アンケートの結果、改善した人が5割以上いる　等々

どうしても、「やりっぱなしで放置」「対策したから良いでしょ？」感を感じてしまいます。どの程度改善されたのかが分かるとユーザーとしては安心できます。

「増強作業完了しました」だけに情報公開がとどまらないことを切に願います。

実際はそんなに公開できない

色々と書きましたが、要は『ユーザーが安心できるような情報を出して欲しい』ということです。それが具体的、定量的な情報であれば尚良しです。

しかし、実際はそこまでの情報公開は難しいでしょう。そもそもの仕組み上、情報公開するように設計されていません。例えば通信速度にしても“ベストエフォート”という言葉で一括りにされ、実際どの位の速度が出ているのか？という情報はありません。

「どの情報を出せるか」は企業によって異なります。規約や仕組みが変わらなければ、これ以上の情報公開は難しいと見るのが良いでしょう。

NURO光は超高速の光回線

NURO光は他社ではほとんど採用されていないG-PONという仕組みを使った高速回線です。そのため、一般的な光回線は大抵1Gbpsなのに対し、NURO光は2倍の2Gbpsの速度を誇ります。

追加料金は不要で、いわゆる『普通のプラン』で2Gbpsであり速度的にも料金的にも大きなアドバンテージがあります。

また、通常の2Gbpsプランに+500円するだけで10Gbpsプランに変更可能です。一般ユーザーにとってもヘビーユーザーにとっても魅力的な光回線であり、

• 高画質な動画視聴
• オンラインゲーム
• 在宅勤務（大容量ファイルの送受信）

等々あらゆるシーンで快適な通信速度を提供します。

新規契約を検討中の人も今の回線に不満がある人もNURO光は候補の1つになる回線です。もちろん良い面も悪い面もあり十分理解した上で検討しましょう。詳しくは下記の記事をチェックです。

まとめ

この記事では個人的にNURO光に不満に感じている点を書きました。

実際は「普段高速で安定して通信できればそれで良いよ」と思っている人が多いと思います。なのでこの記事の内容に心から共感できる人がどれだけいるかは不明です。

一方、光回線に何を求めるかは千差万別です。速度かもしれないし、料金かもしれないし、サポート対応かもしれないし、知名度（信用度）かもしれません。大切なのは自分が重視するポイントを明確にし、そのポイントに沿った回線を選択することです。

この記事の目的はNURO光が自分に合うかどうかの判断材料にしてもらうことです。この記事の不満点が嫌なら他社回線の方が良く、気にならないならNURO光をおすすめできるかもしれません。

契約後に「こんなバッドポイントがあったのかぁ」と後悔しないように慎重に情報収集はして行きましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。